penguの事例
株式会社ミルボン
試行錯誤しながら
データ集計自動化を進める中、
プロの伴走が心強い。
株式会社ミルボンゆめが丘工場様は、ヘアケア製品を中心にタイムリーで安定した供給を行なうための生産体制を構築し、国内外に届けています。国内国際物流の商品管理や、物流センターの管理を担う生産業務部出荷管理グループでは、先頭を切って工場内の業務自動化に着手。SUISUIETLによる効率化を図る狙いと、削減の先に見据えるビジョンをお伝えします。
- 業種:
- 化学
- 事業規模:
- 870名
- 部門:
- 商品管理部門

- ミルボン ゆめが丘工場 生産本部 製造部 調合技術G 統括マネージャー
- 高橋 輝和 氏
課題
- 1度検討したロボット導入を断念したが、
工場には自動化できる業務がたくさんある - ロット管理をはじめ貿易業務は複雑で、
手入力によるミスがトラブルにつながる - 請求業務は夕方からの作業が多く、
件数が多いと終業時刻を過ぎてしまっていた - 集計自動化やシステムと聞いただけで
苦手意識が出てしまっていた
解 決
- 使う人を選ばないSUISUIETLで
データを扱うあらゆる業務を自動化できる - 海外向け物流加工に至る集計作業が一元化され、
正確さと効率化を両立 - SUISUIETLで時間短縮を実現し、
残業時間を削減 - オムロンのサポートによる説明がわかりやすく、
自分のレベルに合わせて修得・成長できる
導入の背景
国内外案件のデータ集計増加にどう対処するか。
1度は検討したロボット化を断念。
1度は検討したロボット化を断念。
ミルボンのゆめが丘工場は、製造部、技術部、生産管理部、そして、この度SUISUIETLを導入した集荷管理グループのある生産業務部から構成されています。ここ数年でデータ集計を必要とするケースが増えてきて早く対策を講じなければならないと、統括マネージャーの高橋輝和氏は考えていました。
「日本国内だけでなく、海外向けにも業務が拡張しています。様々な国の多様なデータを引っ張ってきて一箇所に集約し、ロット管理や製造期限も管理しつつ出荷する流れになります。データの集計作業に膨大な時間と手間を取られ、担当者の作業を楽にするシステム化はないだろうかと検討したのが、ロボット導入でした。しかし、ロボット化するためのシステムを自分たちでつくらなければならず、その時間と労力を考えると諦めざるを得ませんでした」(高橋氏)
思案に暮れているところへ、タイミングよくオムロンの担当者から連絡が入り、高橋氏は説明を受けてみました。「資料をつくることに時間がかかる原因として、意外とムダな作業があることに気づかされましたし、SUISUIETLを使う上で特別なスキルは必要ない点に共感しました。まだまだアナログ主体で稼働している工場の中で、自動化できるものはしていきたいという想いがあります。真っ先に業務自動化を図れるのは出荷管理グループだろうと判断して導入を決めました」(高橋氏)
活用法とサポート
オムロンの手厚いサポートを受けながら
貿易業務と請求業務で自動化に踏み出す。
貿易業務と請求業務で自動化に踏み出す。

ミルボン ゆめが丘工場 生産本部 生産業務部 出荷管理G
(左から)商品管理マネージャー 小野田 美香 氏、商品管理 前川 実穂 氏
出荷管理グループでの導入が決まったSUISUIETLはどんな業務で活用されているのでしょうか。2人の利用者に取り組みについて聞きました。
「私は請求業務を担当しており、請求書の処理や毎月の物流の締め資料でSUISUIETLとSUISUIOCRを使っています。資料は様々な書式があり、それらを自分で計算してエクセルに移し替えるという作業が多く、以前は手入力で集計していたため1、2日かかっていました。また、請負業者との兼ね合いで夕方からの作業もあり、件数が多いと作業のために遅くまで残業していました」(小野田氏)
「海外向けに出荷する製品を扱う私の貿易業務では、国際部から注文書が来たものをエクセルで管理していました。様々な国からの注文が入るたびに、エクセルにコピー&ペーストする作業を繰り返していましたが、このいちばん大変な作業を、SUISUIETLを使って自動的に出力できるようになりました。手入力によるミスがロスの原因になり、トラブルにつながるケースもありますので改善したいと思っていました」(前川氏)
また、ツールを使いこなすには学ばないとできません。修得のポイントはオムロンのサポートにあったと2人はふり返ります。「初歩的なことを繰り返し教えてもらうことで、確実に身についたと感じます。ツールの操作方法だけでなく、私たちの業務を理解してもらった上で、進め方の整理や見直しといった踏み込んだサポートもありがたいですね。わかるまで教えてくれる先生みたいな存在です」(小野田氏・前川氏)
成果と改善
新しいことを積極的に取り込む企業風土の中で、
私たちが先行して成功事例をつくる。
私たちが先行して成功事例をつくる。
小野田氏の担う請求業務においては、数日かかっていた時間と手間が大幅に削減され、改善がかたちになってきました。前川氏の貿易業務は作業がより複雑で多岐にわたるため、成果が見えてくるのはこれから。従来は注文を受けて指示書が完成するまでに3週間程度かかっていたところを、3分の2まで短縮できるのではないかと高橋氏は読んでいます。
「海外輸出案件は今後ますます増えていきますので、SUISUIETLを活用することで、改善が進んでいくと思います。私たちも最善のやり方を考えていく上で、オムロンの現場に寄り添ったサポートにも大いに期待しています。サポートとはすべてお任せすることだとは思いません。自分たちで極力つくり上げていくけれど、一緒に答え合わせをしてもらいたい、そんな気持ちでいます。
このツールが適応する業務は商品管理が取りかかりやすいと考えており、いずれは購買業務などでの活用にも可能性を感じています。他部門へスムーズに横展開するためにも、まずは出荷管理グループにおける導入を成功させたいですし、小野田と前川にかかっています」(高橋氏)
今後の展望
必要なところに人員配置するための自動化を。
新たなことに取り組むための削減を。
新たなことに取り組むための削減を。
最後に、さらなる業務自動化に向けたビジョンを伺いました。「生産業務部には貿易の他にも様々な業務があります。私がしっかり修得して、他のメンバーに展開することを考えていきたいです」(小野田氏)。「自律型業務改善サービスを使い始めて、業務の課題や作業自体のスマート化を洗い出せるようになりました。考える時間の創出は次につながります」(前川氏)。そして、高橋氏は「一つひとつの課題を改善していければ、人員の適切な数や配置も見えてきます。削減は目的ではなく、新たなことに取り組むためのプロセスなのです」と言います。改善に向けて挑戦する企業様と、オムロンは自律型業務改善サービスを通して共に走り続けてまいります。