OMRON
Japan

penguの事例

新生電子株式会社

課題あるところに、
自動化への意識変革は生まれる。

新生電子様は、自動車関連や電子機器に使われる基板の企画・設計・実装を行っています。財務グループでは、支払い業務の効率化に向け、国内6工場から毎月送付される支払い依頼書の取りまとめをSUISUIETLで自動化。長年抱えていた課題の解決を通して自動化への意識変革が根づき、従来の手作業による業務の見直しを始めています。現場発のDXがもたらす気づきと、他部門への波及効果について紹介します。

業種:
電気機器
事業規模:
710名
部門:
財務部門

課題

  • 昨今の人手不足により、
    省力化を進めて業務効率を上げたかった
  • 6工場それぞれでやり方が違い、
    異なるフォーマットの帳票が送付される
  • 提出日程が短いと工場がまとめきれず、
    余裕を持たせると財務の時間がなくなる

解 決

  • 修得しやすいSUISUIETLを使って、
    作業を7割効率アップ
  • ストレスのかかる目視チェックを自動化し、
    ヒューマンエラーも削減
  • 自動化によって双方の時間にゆとりができ、
    他業務の自動化も進行中

導入の背景と経緯
毎月の支払い依頼書の取りまとめが大変。
工場ごとにフォーマットが異なり、日程もタイト。

新生電子様は近畿圏と九州圏に6工場あり、毎月末に財務グループへ受発注に伴う支払い依頼書が上がってきます。しかし、各工場独自のフォーマットで記載されているため、その取りまとめに時間と手間を費やしていました。

「各工場で長年やってきた形式を、一新するのは難しいところがあります。標準的なやり方で指導して統一できれば良いのですが、マンパワー的に手も足りないのが現状です。また、6工場でバラバラなものを報告書にまとめて経営層に提出する期限にも追われ、月末は突貫作業になっていました」とグループ長の仲氏は語ります。

支払い依頼書の取りまとめ業務を担う畑山氏に、具体的な課題点を挙げてもらいました。

「各工場から上がってきた支払い依頼書と、会計システムの受発注データを突き合わせてチェックするのですが、日程が非常にタイトです。短くし過ぎると工場のほうでまとめきれなくて間違いが発生しやすくなりますし、工場のほうに余裕を持たせると私たち財務の時間がなくなってしまいます。チェックはパソコン2画面と紙帳票を見比べつつ行う作業ですので、見落としによるミスも起こりがちです。また、データに不一致が生じると、工場に確認を行って修正してもらいますので、さらに時間を食われます」と畑山氏。

膨大な定型作業を一手に担うことによる時間短縮と作業軽減を図り、目視によるミスをなくすことは、再び活発化してきたこれからの製造を見据えると、真っ先に対策すべきことだったと言えそうです。

ココを自動化!
パソコンと紙帳票による目視チェックを自動化。
7割の時間短縮と、ヒューマンエラーを削減。

■6工場からの支払い依頼書と会計システムの受発注データをチェックする作業をSUISUIETLで自動化。

■従来は、各工場独自の支払依頼書と会計システムのデータを工場ごとに落とし、支払先科目ごとのデータ加工を目視で確認しながら行っていた。

■定型項目の確認が自動でチェックでき、作業時間を7割程度削減。目視によるヒューマンエラーも削減できた。

■自動化に確かな手応えを感じ、次は買掛金の照合を自動化する業務フローを作成中。

活用による効果
2つ目の業務フローを作成し、買掛金照合も自動化。
他部門も関心を示し、デモを予定。

新生電子株式会社 経理部 財務グループ
(左から)グループ長 仲 智史 氏、畑山 恵 氏

SUISUIETLの支払い照合フローによる効率化は、コロナ禍での厳しい日程で「とても助かった」と畑山氏は言います。その確かな効果を実感し、現在は二つ目の業務フローを作成中とのことです。

「最初にオムロンさんと話した時、私の業務で時間がかかるものを振り返ってみました。その一つが先の支払い照合で、もう一つが買掛金照合でした。この二つはぜひ自動化したいと考えていましたので、現在は後者のフローを作成しているところです。こちらも支払い照合と同様に目視で行っていたもので、コードと支払先名のチェックはもうできていますから、あとは金額照合のところです。オムロンさんのサポートを受けながら進めていますが、達成感がありますね。自分で作ったぶんだけ日々の結果に結びついてきますので、やった!と思います」と畑山氏。

着実に効率化を進めつつある財務グループの活動は他部門にも伝わり、横展開する話も動き出したそうです。仲氏が説明します。

「私どもの作業効率は明らかに上がっていますから、資材部から『話を聞かせてください、デモンストレーションをしてください』と要請されているところです。実際にフローを作成し、使っている畑山に、体験を踏まえたデモをしてもらおうと考えています。最終目標は全社的な業務効率の向上ですから、財務グループが中心となって他部門も巻き込んでいければと思います」

今後の展望
自動化の上手いやり方がわかってきた。
業務の棚卸しをして、一つひとつ進めていく。

最後に、DX化によるさらなる取り組みと、新たな課題について話してもらいました。「各工場で独自に作成している支払い依頼書のデータの落とし込みから加工までを自動化できれば、工場の負担も軽減できる上、間違いが減ると見通しています。6工場がどんなツールを使っているか確認するところから始めたい。私が進めている支払い照合と買掛金照合が安定したら、着手したいです」と畑山氏。モチベーション高く取り組むその姿を見ながら、「自動化する意識が根づきつつある」と、仲氏は時間削減以上の効果を感じています。「自動化の上手いやり方がわかってきたところです。この一部門の小さな取り組みを、他部門へと大きな活動にしていく上で、私たちにできるのはきっかけを与えること。その先はオムロンさんの手厚いサポートに期待したいところです」と仲氏。

多拠点体制が生み出す様々な課題に現場発の変革で挑む企業様と、オムロンは自律型業務改善サービスを通して共に走り続けてまいります。

penguで現場の業務を
改善しませんか?

お問い合わせ

業務のお悩みや不明点に
お答えします。

無料で業務改善の相談をする 無料で業務改善の相談をする

資料請求

ご利用イメージ、導入事例、導入効果などが充実しています。

無料で資料をダウンロードする 無料で資料をダウンロードする
他の導入事例を見る
業務改善の
ファーストペンギンへ。