OMRON
Japan

penguの事例

京浜急行電鉄株式会社

グループICT推進担当が挑む
現場DXとは

鉄道会社にとって、電子情報のセキュリティ確保は極めて重要です。京急電鉄様のグループ統括部 グループICT推進担当では、京急グループ全社の社員が利用するインフラ基盤を構築・運用・管理しています。昨今、サイバー攻撃は急増しており、多様化・高度化する攻撃やその予兆に対処しなければなりません。こうした状況のもと、penguを導入した狙いは何か。その成果はどのような広がりを見せるのか。同社の取り組みを通して、現場DXの勘所に迫ります。

業種:
陸運業
事業規模:
2,906名
部門:
情報システム部門

課題

  • 多岐に渡るサイバー攻撃を分析するには、
    手作業から自動化への移行が不可欠だった
  • 現場DXを推進する上で、
    ITスキル不足やコストが不安材料だった
  • 会社全体のITリテラシーを上げていく
    必要性を感じていた

解 決

  • penguを使って、膨大なデータ収集から
    集計・活用まで一括自動化
  • penguは低価格でスモールスタートでき、
    伴走教育によって確実に修得
  • penguによる成功事例を
    現場から現場へつないで着実にボトムアップ

導入の背景と経緯
「旗振りではなく、いち現場として成果を出す」
グループICT推進担当が着手したDXとセキュリティ業務。

セキュリティに対するグループICT推進担当の仕事は大きく二つあります。インシデントが起きた際の対処と、予兆分析です。

「万一インシデントが起きた場合はスピード感を持って対処しますが、一方で、予兆分析で必要になってくるのがログ解析です。不審メールや昨今増えたDDoS攻撃※などのサイバー攻撃に関するログ情報から、傾向を分析して事前対策に役立てていますが、公式サイトへの攻撃数だけでも年間数億件にのぼります。この膨大なデータを人が手作業で処理するのは、どうしても限界があります。サイバーテロに立ち向かうためのツールを手にする思いで、penguの活用に至りました」と前原氏は語ります。

サイバー攻撃に関するデータ収集と集計は母数こそ大きいものの、penguによって自動化が期待できる定型作業です。グループICT推進担当に指名された田丸氏は「転記や整理といった単純な作業はストレスになります。penguという新しいツールを活用することでストレスが緩和できれば、仕事のモチベーションも上がりますし、グループ全体の現場DXを進める一翼を担えればという気持ちでした」と意欲を示します。

重要なのはグループICT推進担当が旗振りをするのではなく、自分たちで使う現場目線にあると、前原氏は強調します。「セキュリティを統括する自分たちの業務をなんとか効率化していきたいという思いで導入しました。現場DXはトップダウンではなかなか浸透しません。私たちの部署の成功事例を目にした他の現場の人たちが、では自分たちもやってみようか、と連鎖が始まるといい。社内の研修担当などとも提携しながら、デジタル化のボトムアップを図っていきます」。その言葉に、DX推進には企業風土の醸成が必要で、それは現場から生まれるものだと読み取れます。

※Distributed Denial of Service attack

ココを自動化!
膨大なデータ収集から集計・活用までをRPAで自動化、
週あたり4.5時間、年間で234時間を削減。

伴走と自走

■シナリオを作る上で、考え方は求められます。しかし、ノーコードで出来るpenguは、専門知識がなくても自分で自動化できる点が魅力的です(田丸氏)

■penguを使い始めてもうすぐ1年。これまで作ったあの作業が応用できそうだとか、すばやく考えられるようになって自分の成長を感じます(田丸氏)

■一定のIT知識を持っているグループICT推進担当者でも、penguのような伴走がなかったら、途中で諦めていたかも知れません。サポートの力は大きいと思います(前原氏)

活用による効果
現場から現場へ、
一つの成功事例が生み出す波及効果。

京浜急行電鉄株式会社 グループ統括部 グループICT推進担当
(左から)田丸 航太郎氏、前原 喬介氏

SUISUI RPAの活用により、週4.5時間、年間234時間の工数削減を実現したグループICT推進担当では、次のステップに踏み出しています。「他に自動化できそうな業務があれば自分で積極的にシナリオ作成を進めていますし、部署の定例会議で成果報告をしたところ、他の方からも使ってみたい!という声が上がりました。チャットツールのアカウント連携を自動化したいというもので、私からレクチャーして実現できました」と田丸氏。

では、現場DXが根付くカギはどこにあるのでしょうか。前原氏は「実際にやってみること、トライアンドエラーが大事だと考えています。コストをかけてやるからにはこれだけの成果を見込みたいと最初にハードルを上げてしまうと、最終的にはやらないという判断に向かいがちです。penguはライセンス形態が明快で、低コストで利用できるので、取り組みやすかったです。成果の報告や社内広報も、DXの取り組みを広める上で効果を期待しています」。DXは現場から現場へという信念は着実に根を張りつつあるようです。

今後の展望
DXで日々の業務をもっと楽にしよう。
一人ひとりの自発的な意識づけが現場の明日を拓く。

現場DXのさらなる浸透に向けて、大切なことは自発性です。「部署内から他部署へ、グループ会社へ、問われれば手法や効果はどんどん伝えていきたいです」と田丸氏が意気込めば、「皆が日頃使っているパソコンで文字を打つくらいの当たり前の意識にしていきたいですね」と前原氏が応えます。

また、現場DXを進める際にITスキルのある人材育成が障壁になる風潮に対して、課長の川口氏は「IT人材って何だろう?」と問いかけます。「ひと昔前、それはプログラムが書けてシステムを作れることだったかも知れませんが、DX時代の今はデジタルツールを上手に使って何かを効率的にやれる能力だと思います。ITに触れてこなかった人たちが、どうやって業務をデジタル化していくかが、今後のテーマです」と語ります。

さらに続けて、「自分たちの業務をどれだけ楽に出来るかという観点から、皆が考えられる風土を築くことが大事です。一方で、生成AIが進化している現在、会話しながら自動化のシナリオを作ってくれるようなソリューションがあれば、現場DXはさらに広がるのではないでしょうか」と川口氏。penguにもさらなる羽ばたきが期待されています。

経験則から脱却して、DX化によるデータドリブンで日々の業務を効率化し、新しい価値を生み出していく京急電鉄 グループ統括部 グループICT推進担当様。チーム一丸となって改善へと立ち向かう企業様と、オムロンはpenguを通して共に走り続けます。

penguで現場の業務を
改善しませんか?

お問い合わせ

業務のお悩みや不明点に
お答えします。

無料で業務改善の相談をする 無料で業務改善の相談をする

資料請求

ご利用イメージ、導入事例、導入効果などが充実しています。

無料で資料をダウンロードする 無料で資料をダウンロードする
他の導入事例を見る
業務改善の
ファーストペンギンへ。