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Japan

penguの事例

キリンビール株式会社

最初に課題ありき、
キリンビールのDX活用戦略。

キリンビール様では、グループ全体でデジタル基盤の強化を推進しています。福岡工場は国内9工場の中のICTトップランナーに位置付けられる工場のひとつで、さまざまなデジタルツールを導入し、評価する役割を担っています。2023年より全社的に取り組む「ICT人財育成PJT」の一環として試用したpenguに手応えを得て、福岡工場の全部署で導入。penguを活用して日々の業務を改善するその取り組みと成果をご紹介します。現場DXに求められる人財像とは?ツールに求められるポイントとは?その核心に迫ります。

業種:
酒類の製造、営業、販売
事業規模:
従業員数3,468人(2024年12月現在)
キリンビール株式会社
(左から)生産本部 技術部 主査 宮浦直人氏、福岡工場 エンジニアリング環境安全担当 穴井幸彦氏、 品質保証部 常田明日香氏、総務広報部 金本 美紀氏、生産本部 福岡工場 副工場長 吉﨑成洋氏

課題

  • 生産の現場を取り巻く環境変化に対応するために、
    より効率性の高い体制づくりを模索していた
  • 従来のRPAは、現場での導入・活用に課題が残り、
    業務効率化が進みにくいケースが見られた
  • 現場のスモールサクセスを広く共有し、
    より大きな効果につなげたかった

解決

  • 「ICT人財育成PJT」で人を育て、
    その中で「RPAのトライアル」を実施
  • 現場で使いやすいpenguと、課題解決型の
    伴走サポートで導入・活用・成果が一気に加速
  • 年2回の発表会を実施して、本社-工場間で成功
    事例として周知し、成果の拡大を図る

導入の背景と経緯
デジタル人財は、モチベーション高く。
デジタルツールは、課題解決のために使いやすく。

生産の現場を取り巻く環境変化は、酒類業界においても激しさを増しています。「労働人口の減少や働き方改革、おいしさと品質のさらなる向上のために、ますます製造の効率化が求められています。しかし、どんなに高度なシステムやツールを入れても、現場の人が使えなくては意味がありません。そこで、私たち技術部が中心となってアクションを起こしました」と口火を切るのは、生産本部 技術部主査の宮浦氏です。

「1つ目が、課題感を持ってデジタルツールを使いこなせる人を育てたい、そんな思いから立ち上げた『ICT人財育成PJT』です。毎年、各工場から2名以上参加してもらい、学び、スキルアップしていただくもので、条件は2つだけ。現場の課題がわかっていることと、現場を良くしようというモチベーションが高いことです。ICTリテラシーは不要で、後から付いてくるものだと考えています」とのこと。手を上げやすく、実にやる気の上がる条件です。宮浦氏が続けます。

「2つ目が、現場で使いやすいDXツールの見直しをしたことです。『ICT人財育成PJT』の中で、RPAのトライアルを実施し、参加者に試用してもらいました。その結果、従来導入していたRPAツールに比べて、penguは使いやすく、業務に役立ちそうだという声が多く上がりました。現場の製造プロセスを知っている工場のメンバーがICTリテラシーを持つことで現場改善に直結し、当社の強みになると確信しました」と宮浦氏が振り返ります。こうして、penguは参加者の声が決め手となって、4工場への導入が決まりました。

ICT人財育成PJTでは、リテラシーレベルを5段階に区分し、育成目標を設定した上で取り組みを進めている。1年間の取り組みを通じて、参加者全員が最高レベルに到達することを目標としている。「工場でビール製造する上では、ICT専門家のような深い知識は要りません。それよりも、現場で新たな課題が出てきた時に、ツールへの導きや、トライしてみることへの旗振りができるキーマンの育成こそが大事です。そのためには、penguのような使いやすいツールが必要だと考えます」と宮浦氏。こうして、福岡工場の人ありき、課題ありきの現場DXが始まりました。

ココを自動化!
配送伝票の支払処理に関わる〈請求書照合業務〉でpenguを活用。
時間を削減し、ミスの許されない作業ストレスから解放。

■キリンビール福岡工場のpenguご利用状況

  • ・利用開始時期:2025年7月
  • ・利用部署:5部署全て
  • ・シナリオ作成数:13
  • ・総削減時間:300時間/年  ※2026年2月現在

■キリンビール福岡工場のpenguご利用状況

  • ・利用開始時期:2025年7月
  • ・利用部署:5部署全て
  • ・シナリオ作成数:13
  • ・総削減時間:300時間/年  ※2026年2月現在

伴走と自走
わかりやすい画面構成と丁寧なサポートで、
シナリオを自作するやりがいが浸透。

現場DXのリーダーとしてpenguを活用する3名に、伴走サポートを受けた感想やベネフィットについて語っていただきました。

■約2ヵ月の伴走期間に3つのシナリオを作成しました。いろいろなパターンを経験することで使い方が自然と身に付いて、最後は自分で作れるようになりました。実際の作業をそのまま書き加えていけるUIがいいですね(金本氏)

わかりやすく、シナリオが作りやすく、その後のメンテナンスも少ないことがpenguの魅力。従来のRPAで苦労したトラウマが消し飛びました。行き詰まった時も、違うやり方を示してもらい、ノウハウが増えました。次のシナリオ作りにつなげていきたいです(常田氏)

■基礎から始めて、短期間で自走レベルまで育ててもらいました。課題に対するシナリオ作成をサポートしてもらい、伴走教育が終わったら実装できるカタチになっていました。これだけ作りやすいRPAがあることに驚きました(穴井氏)

活用による効果
時間短縮と手間・ミスの削減。
その先に何を生み出せるかが現場DXの真髄。

pengu活用による効果を3部署でそれぞれどう感じているのでしょうか。総務広報部の金本氏は「請求書照合業務をはじめRPAを使った業務の他に、工場の窓口業務にも対応しなくてはなりません。単純だけど手間のかかる作業をpenguに任せることで、生産性の高い業務に集中できるようになりました」と語り、今後はETLの活用も見据えています。

品質保証部の常田氏は「分析関係の記録業務でpenguを使っていますが、単純作業にかかる時間を他の業務に充てられるようになり、メンバーから高評価をもらっています。メンテナンスが少ないこともpenguの良い点で、納期が厳格な品質保証の仕事において、作業が止まらないメリットは大きいです」と言い、今後はデータの集約にも活用して試験室全体の効率化を考えています。

エンジニアリング部の穴井氏は「工場の省エネに関するデータ取得業務でpenguを使っています。朝出社したら正確なデータが既に揃っていますので、人はデータを分析し、考えることに時間を注ぎ込めます」と、自動化の恩恵を有効利用しつつ、「スモールサクセスをつなぎ合わせて大きなシステムに昇華していきたい」と語ります。

DXが活気づく現場の状況に、副工場長の吉﨑氏は「とても良いスタートが切れたと思います。ここからしっかり進めていきますが、一方でDXに対する苦手意識も理解できます。その高いハードルを下げてくれるのがpenguですし、3名のリーダーシップに期待しています」と語ります。

「デジタル人材育成プログラム」では年2回の発表会を催し、本社の部長クラスのメンバーや、各工場の工場長・リーダーもオンラインで参加して、取り組みと成果を全員で共有するそうです。それはメンバー自身のモチベーションにもなり、さらなる課題抽出につながります。

今後の展望
真の業務変革ができる組織を目指して、
成功事例を他工場へ、グループ全体へ。

着実に現場DXが進行するキリンビール様に、今後のビジョンを伺いました。吉﨑氏は「福岡工場では今、人の業務をDXに置き換えている段階です。いずれは、DXをきっかけに自分たちの業務を抜本的に見直すところまで到達したいですし、本当の意味での業務の変革ができる組織を目指したいです」と次のあるべき姿を示します。

宮浦氏は「現場の課題は工場間で多くの共通点が見出せます。福岡工場の事例は他工場にも共有して、同じ課題を抱えている場合は速やかな解決が図れます。しかし、ICTツールはあくまでも課題解決のための手段ですから、そこを見誤らないように展開を広げていきたいです」と語ります。

そしてさらに、「私の所属する技術部は、キリングループ全体の生産工場のICTを牽引していく役割があります。人、環境、安全…さまざまな課題に対して、キリンビールで開発したノウハウをスピーディにグループ会社にも展開していきます」と宮浦氏。

さらなる効率化・価値向上が求められる生産現場の課題を、人財育成と現場DXによって解決し、全社的な業務変革へとつなげるキリンビール様。オムロンは、penguを通じて現場に伴走し、おいしい明日を支えていきます。

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